雪上サイクルレース完走のコツ|美唄スノーサイクルレース実走でわかった5つの鉄則
どうも、ミヤです。
雪上レースは、脚力勝負に見えて実はかなり頭を使います。
速く走るよりも、ミスをしないこと。
他人と競るよりも、路面と対話すること。
本記事では、美唄スノーサイクルレースを実際に走ってみて感じた実走ベースの鉄則をまとめます。なんとなくハードルが高そうに感じる雪上レース参加の参考になれば幸いです。なお、今回取り上げるのはどれも意識に関わるものです。バイクやタイヤチョイスについては別記事でまとめていますのでぜひ御覧ください。
Contents
鉄則1:雪上周回レースは「毎周最適ラインが変わる」競技

雪上レースの一番厄介であり、楽しいポイントです。オフロードは基本的に舗装路に比べ走りにくいものです。例えばトレイルライドでは、荒れ具合、斜度、砂利の粒、雨裂、バイクスペック、いろんなことを加味しながら、自分にとって最適な道を選択して走っていきます。夏のマウンテンバイクパークであれば、周回を重ねる毎にコースの全容と最適ラインが頭に入っていき、どんどんスピードに乗れるようになっていくことでしょう。しかし、雪上はそうはいきません。一周ごとに参加者全員でコースを荒らしていくため、路面の表情は毎回変わるのです。だから最適ルートも当然変化します。さっきの周回で楽に抜けられたラインが今回は荒らされて地獄・・・逆に、走りにくかったところをファットバイクの轍がいくつも重なって、奇跡的に新ルートが出来上がってる!なんてことが毎周回起こるのです。したがって、常に集中力を切らさず、油断せずに、最適ラインを探すことが大事になってきます。
鉄則2:雪上周回レースは「足があっても抜けない」タイミングが多い
鉄則1と重なる部分もありますが、雪上レースはコース幅は広く見えて使えるラインは1つか2つ。これはすなわち、
・前方に他の選手
・追い越せる足はある
・だけど追い越しに使えるラインがない
という状況が度々発生することを意味します。周回レースはレース中に自分の前を走る選手が自分より上の順位なのかなんてはっきり言ってわかりません(もっというと同じクラスの走者なのかもわかりません)ので、「絶対抜かなきゃだめだ!」という場面はそんなにないのですが、軽い登りでペースを緩めたくないのに前の走者を抜けなくてペースが落ちてしまい足つき→坂道発進で体力を削られる。なんてことが頻繁に起こります。車間距離の管理と計画的な追い越しは結構頭を使いました。
鉄則3:雪上周回レースでは「速さ」より「路面との対話」が勝敗を分ける
他者との勝負を意識するより路面との対話が圧倒的に大事だと感じました。なぜなら、無理なペダリングや強引なライン取りはスリップ、落車に繋がってかえって遅くなるからです。ただ、わかっていても後ろから選手が上がってくると焦るし、深い雪にタイヤを取られるとムキになって漕ぎたくなります。そんな時は深呼吸して「マイペース」とつぶやき、「押して歩くよりちょっとでも早ければOK」くらいの気持ちで着実に進むことを意識しました。
昔話「ウサギとカメ」でも、カメとの勝負しか見ていなかったウサギは、ゴールという目的にこだわったカメに負けてしまいます。雪上レースは、ウサギじゃなくて、カメになるべし。
鉄則4:雪上周回レースで一番怖いのは「心身のガス欠」
地点としてのゴールが存在しない周回レースでは、ペース配分がより重要です。今回私は、ちょっと余力を残すつもりのペース配分で走ったのですが、ちょうど終了と共に出し切ったという結果になりました。雪道による体力消費は予想以上に激しく、レース終盤に向けてその消耗量は指数関数的に増えていった感覚でした。無理にもがかない、計画的に補給食を取る(アミノ酸とスポーツようかんに救われました)等の工夫で、予期せぬガス欠に見舞われないよう気をつけたいところです。
また、今回私はチームの作戦で2周を基本として走ったのですが、「1周x2セット」の心持ちと「2周x1セット」の心持ちは全然違います。(うまく文章で表現できる自信がないので皆様の読解力と想像力を駆使して受け取ってください笑)
いくら2周する決心をして飛び出しても、1周目を終えて戻ってくると、脳は安心しようとします。だから私は、走りながら自己暗示をかけるが如く、周回コースのハーフ地点では「ここは1/4地点、ここは1/4地点・・・」、最終コーナーを抜けたときに「もうすぐ半分、もうすぐ半分・・・!」と声に出しながら走りました。精神論ですが、意外と効果はあったように思います。
鉄則5:雪上で転ばないために|コーナリングと深雪の抜け方
最後は少しテクニック的な話です。「ハンドルだけで曲がろうとすると急ハンドルで転ぶ。」MTBでもコーナリングの際はバイクをしっかり倒す必要がありますが、雪上ではそれがより顕著でした。そして厄介なのは、倒しすぎると滑るということ。ビビらず勇気をもつ。でも慎重に。この微妙な塩梅を、いかにレース序盤で掴めるかが重要なポイントの一つでした。
また、これは私が中高生の時に氷上でママチャリに乗りながら編み出した技なのですが、「慣性+全力バランスで転倒を防ぐ」というものです。地面に対してタイヤが垂直で、直進していれば理論上絶対に転ばないであろうという仮説をもとに、前方に凍った路面を確認したらまずはグリップの効くゾーンで加速、そして氷上はペダリングせずに車体をまっすぐに保つことだけに集中するというもの。今回のレースでは深雪ゾーンでスリップが多発していたので、深雪直前までで全力加速し、深雪ゾーンは慣性で抜ることを意識したところ、これが結構ハマりました。過去の私に感謝。
終わりに
さて、そんなわけで、今回は実際に出場してみて気付いた、雪上レースを安定して完走するためのポイントをまとめてみました。皆様の参考になれば幸いです。
また、これを言ったら元も子もないのですが、実際には転んでも、途中で力尽きても、最後は楽しかった!で終われるイベントだと思いますので思い切ってエントリーしてみてもいいと思います。
ではでは、またまた。



